「成績アップ」と「メタ認知」
小学生の頃(もう30年以上前)は「コロコロコミック」を愛読しておりました。当時は「コロコロ派」と「ボンボン派」に分かれていて、どちらかというと「ジャンプ」は、中学生以上が愛読するものという印象がありました。「コロコロ派」の僕は「つるピカハゲ丸くん」が好きでした(笑)
「ドラえもん」大長編シリーズは、映画化される前にコロコロコミックで読むことができました。1987年公開の「ドラえもん のび太と竜の騎士」が印象に残っています。僕は10歳。いい時代でした。
1996年公開の「ドラえもん のび太と銀河超特急」をご存じでしょうか。僕は当時19歳なので、リアルタイムでの記憶や印象はありません。再放送かネットテレビかどちらかでちょこっとだけ観たような気がします。スネ夫がこんなことを言っています。
「のび太は映画になるとかっこいいことを言うんだから」
ドラえもんマニアの中では「四大メタ発言」の一つとして有名なようですが、ここでいう「メタ」とはどういうことなのでしょうか。
※漫画内だと「のび太は大長編になるとかっこいいことを言うんだから」というセリフのようです。
「映画の中にいるスネ夫」が「映画の外からの視点=視聴者の視点」で、あるいは「漫画の中にいるスネ夫」が「漫画の外からの視点=読者の視点」で話をしています。この、もともと置かれている枠の外からの視点で観たり語ったり考えたりすることを「メタ」と言います。
広い意味で「メタ」と言うとき、「小説内小説」「映画内映画」などは「メタフィクション」として、研究の対象となることも。また「メタい」などというネットスラングもあるようですね。
この「メタ+認知=メタ認知」とは、「自分自身を客観的に認知する能力」を指します。ここまで漫画やアニメや映画の話しかしていませんが、この「メタ認知」が何の役に立つのでしょうか。
あなたがやっている勉強は、正しい勉強なのでしょうか。「成績を上げる」「目標を達成する」ために、正しい方向に力が働いているのでしょうか。
目標に対して、目標偏差値まで何ポイント足りていないのでしょうか。点数にすると何点足りていないのでしょうか。その点数に達するまで、どの科目で何点上げればよいのでしょうか。科目ごとに、(自分の得意や苦手や難易度なども含めて考えたとき)どの分野で点を採ればいいのでしょうか。
得意・苦手・向き・不向き・自分の性格・置かれている環境など、自分を取り巻くものや自分自身について「客観視」することができると、次にやるべきことが見えてくるかもしれません。勉強を最大限に効率化できるかどうかは、「自分との向き合い方」に関わっていると、僕は思います。少しレベルの高いお話ですが、「勉強しているのに成績が上がらない」という方は、意識してみて。