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「理解」と「定着」

老化に抗うことって、とても難しい。新しいアニメを見ては「この声優だれだっけ?」(塾長はものすごくアニメ好き)とか、懐かしい曲を耳にしては「これ誰の曲だっけ?」とか、久しぶりにテレビで目にした女優について「この人誰だっけ?」となっています。歳は取りたくないものです。

 

 

理解力=その場でわかる力

学校で、あるいは塾で日々新しいことを学びます。定期テストが終わったと思えば、数か月後には新たな定期テストがやってきます。学生をやっているうちは「新しいことを学ぶ」という命題に、抗うことは難しいのかもしれません。

 

その場で教わったことがその場でわかる(それにまつわる設問に正しく解答することができる)ことが、理解です。新たなことを学べば、世界が広がっていきます。マイナスの世界。ルートの世界。イオンの世界。過去分詞を習うことによって、受動態や現在完了、分詞の形容詞的用法など、英語の世界が広がっていきます。新規事項を教わるとき、それにまつわる問題をその場で解いていく過程の中で、その日の学習内容について「わかった」と思えることは、多々あるでしょう。

 

 

定着力=テストで正答が導ける力

非常に月並みな例になってしまいますが、「エビングハウスの忘却曲線」はご存じでしょうか。人は「覚えたことの66%を1日後に忘れてしまう」とのグラフをよく目にしますが、これを「間違った解釈だ」と否定する方もおられるようです。

 

割合はともかくも、人が忘れていく生き物であることは確かでありますし、その点においてはそれぞれ実感があることと思います。「あの時分かった」のに「テストで点が採れない」のは何故なのでしょう。平たく言えば実際は「わかってない」からでありますが、「理解」が不足しているのか「定着」が不足しているのかで考えれば、「忘れている」これすなわち「定着していない」ことが原因になっている生徒が多いように思えます。

 

 

「あの時わかっていたのに」とならぬように

一定の期間をおいて、繰り返すこと。一度やった問題をもう一度やってみることは、とてもつまらないことに思えるかもしれません。新しいテキストや問題集を買ってきて解いてみて〇×を付ければ、何となく「勉強したぜぇ」と思えるかも知れません。しかしそれは「〇と×を分けた」だけであって、「理解を定着に繋げた」という意味にはなりません。「×を〇にする勉強」ではありません。

 

テスト前に、学校で配られたワークなどを提出しなさいと言われることがあるでしょう。テスト前になって慌てて埋めてないでしょうか?短期間で詰めた知識は、短期間で抜けていきます。テスト前に提出するときは、2周目3周目の状態にしておくのがベスト。新しいことを教わったら、それについての学習を、コツコツと進めておけば最高です。

 

できれば毎日、少しの時間でOK、繰り返すこと、続けること。
学習効率がこれに勝る勉強方法は、おそらくありません。