受験勉強って、いつから始めるの?
高校受験突破を目標とした場合、受験勉強をいつから始めるのが適切なのでしょうか。それぞれの成績もさまざま、それぞれが目標とする高校もさまざまならば、「必ずこの時期から始めなければならないのだ!」という確かな答えは無いように思えます。そして、早ければ早いほどにいいのも確かだと思います。
これからお伝えすることは、それぞれ個人の目標ごとに…というよりは、入試自体の内容や、塾長自身が経験した(教え子たちの)成功例や失敗例などをもとにしたものです。ご参考になれば幸いです。
例えば社会で考えてみます。地理・歴史・公民の三分野があって、中3の始めあたりに地理と歴史の学習が終了します。夏休み前後(学校によってはもう少し早く)に、公民の分野の学習が始まるでしょう。例えばこれらの3分野が、社会の入試にまんべんなく出題されるとすると…地理と歴史が7割近くを占める計算となりますね。
※最近の入試では「融合問題」として、分野が入り混じって出題されることが多いです。
ここからもわかるように、学年ごとに「はっきり」「きっかり」と範囲がわかれているわけではないですが、各科目の約6割~7割が中2までの内容から出題されることが、何となくわかります。「入試の出題、中2までの内容が6割」は、あながち嘘ではなさそうです。
少子高齢化が叫ばれて久しいですね。実際に多くの地域で、子どもの数は減っています。小学校も中学校も、クラスの数が昔に比べてずいぶん少なくなりました。それはさておき、学校のテストの点数「のみ」で、自分の真の実力を把握することができるでしょうか。
模試は入試をもとに作られています。図形の証明は、合同か相似かどちらかが必ず毎年出題されます。作図の設問は最近目にしません。英語のリスニングも、絵を見て答える問題からスタートし、最後に自分自身にまつわる設問(英問英答)が、一問出題されます。そう。例年の傾向から「かたち」をある程度知ることができるのです。
入試に対しての実力は、知識の有る無しプラス、この「かたち」に対応できるかどうかに掛かっています。「かたち」を模倣した模擬テストを受け、その結果を知ることが、真の実力を把握するための第一歩なのです。
小学6年生から中学1年生へ。さまざまな変化があり初めての経験です。全ての出来事に経験が無い状態でスタートし、あっという間に1年が過ぎるでしょう。中2になって中総体が終われば、中3生も引退。部活では中心となる学年です。同時にじわじわと、学習内容も難しくなっていきます。
なぜ「中1病」ではなく「中3病」でもなく「中2病」と言われるのでしょうか。なぜ「中だるみ」の学年と言われるのでしょうか。中2は、中学生を1年経験した余裕がありかつ、受験を意識する中3との間にある学年だからでしょう。
他の人と差をつけるなら、間違いなくこの学年です。中3になって、理社の踏ん張りが効くかどうか(模試や入試で目標の点数に届くかどうか)も、中2の段階でどれだけ勉強してきたかに掛かっています。目標の高い低いに関係なく、生活を整理し自身を戒めるという意味合いにおいても、中2からの受験勉強スタート(≒塾通い)は、大きな効果がありそうです。